「不倫の証拠を集めたいけれど、どのようにして集めたら良いかわからない」
当事務所でも、そういったお悩みを持つ方からのご相談を多数お受けしています。
そのようなみなさまのため、今回は不倫や不貞の証拠の集め方や注意点を解説してきます。
このページの目次
1.相手のスマホやPCをチェック
まずは相手のスマホやPCの中身を確認しましょう。多くの人が「LINE」や「メール」を使って相手とやり取りしているものです。LINEやメールのメッセージは不貞の証拠になります。
ただし相手しかログインできないサイトに勝手にIDやパスワードを入力してログインすると「不正アクセス禁止法違反」となってしまう可能性があるので要注意です。また相手のスマホに勝手にGPSアプリを入れると「ウイルス供与罪」などとなるのでしてはいけません。
スマホやPCで見て良いのは「既にダウンロードされている情報」と「公開されている情報」に限られます。
2.自宅内を探す
自宅内で不貞に関するさまざまな証拠を発見できるケースも多々あります。たとえば産婦人科の領収証が落ちていたり、見知らぬアクセサリーや名刺入れなどのプレゼントが置いてあったり相手の普段身に付けている服装が急にお洒落になったりする場合もあります。クレジットカードの明細書に不審な記録が見つかる例も少なくありません。
相手の部屋内や机の中などを含め、よく調べましょう。
3.相手のカバンや財布をチェック
相手のカバンや財布の中にいろいろな物が保管されているケースがあります。たとえば不貞相手と会っていることがわかる手帳やスケジュール帳、不貞相手と性交渉するときに使うさまざまな用具、不貞相手とデートしたときのレシートや領収証、不貞相手からもらった手紙やメッセージカード、プレゼントなどです。こうしたものも証拠になるので、集めましょう。
4.通話明細書を取り寄せる
スマホや携帯電話でファミリー契約をしている場合、親回線の契約者は子回線の家族の通話明細書を取得できる可能性があります。電話会社に連絡をして、出してもらえるだけの通話明細書を発行してもらいましょう。通常は直近3か月の分に限定されるので、早めに申請するようお勧めします。
5.不倫相手や配偶者に浮気を認めさせる
ある程度の証拠が揃った段階で配偶者を問い詰め「不貞の自認書」を書かせるのも有効です。「〇月頃から現在まで〇〇さんと不貞していました」と書かせて署名押印させれば、不倫相手に慰謝料請求をするときの証拠に使えます。
6.探偵に依頼する
自分で不倫の証拠を集めるのに限界を感じたら、探偵事務所に調査依頼をしましょう。探偵が不倫の現場を押さえたらきっちり画像つきで調査報告書を出してくれるので、不貞の証拠に使えます。ただし費用がかかるので、事前に見積もりを聞いて理解・納得してから依頼すべきです。また探偵事務所にはいろいろな業者があるので、無料で見積もりを出してくれる業者に相談をして、追加費用などが発生しないことを確認してから依頼しましょう。
不貞の証拠を探すとき、状況に応じた方法をとりましょう。ご相談いただけましたら弁護士がアドバイスいたしますので、ご相談下さい。